公開日 2025年03月17日
開催日時:2025年3月3日(月)10:40~11:30
今年度後期修了者1名の修了発表会を対面およびオンライン(ライブ)の併用にて開催致しました。授業期間ではないにもかかわらず、本学学部生、院生、教職員、合計17名が参加しました。徳島県にある流通の要であった撫養街道沿いの主要寺社を調査することで明らかになった信仰が篤い商人たちの特徴や、彼らが19世紀における撫養街道沿いの地域経済の近代化に寄与したこと等について、活発な質疑?応答が行われました。
当日の論題および要旨
「19世紀の撫養街道と地域経済-商人奉納事例を中心に-」
本研究の目的は、撫養街道沿いの主要寺社を対象とした現地調査から、玉垣?鳥居などの奉納物を通して商人と地域経済の特徴を明らかにし、19世紀における撫養地域の経済的特徴と徳島地域経済の近代化、地域経済史の新たな研究手法を展望することです。
撫養街道沿いの寺社奉納物調査の結果、庶民信仰が篤い寺社に対し、撫養地域の商人たちが多くの玉垣?鳥居などを奉納し、地域の寺社を守っていたことが明らかとなりました。これら奉納者には、撫養の廻船問屋、塩?藍?白砂糖を取引する商人、酒造業者、漁業関係者、他国の商人などが含まれ、なかには徳島藩の専売政策に携わっている商人も存在していました。また、これら商人による寺社への奉納には、海上安全や商売繁盛など切実な現世利益の祈願が込められていました。
さらに、これら寺社への奉納を行った商人のなかには、明治期以降、徳島の銀行業?海運業?製造業などの各種企業の設立のため多額の投資を行った者も存在し、地域経済と奉納(信仰)は非常に密接な関係を有することが明らかとなりました。
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以上、ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。